雨樋(あまどい)とは?  知っておきたい建物を守る雨樋の役割

スムーズな作業できれいな雨どいへ!

雨樋とは、屋根に降り注ぐ雨水を集め、地上まで排水するための設備です。雨樋は、一般的に屋根の軒先から外壁に沿って設け、筒状の形状をしています。この雨樋にはいくつかの役割があり、ここではそれらについて説明します。

雨樋の役割や仕組みについて詳しくはこちらから▼

「雨樋の解説」雨どいとは?雨どいの役割や仕組みなど詳しく解説

計画的に雨水を排水する

軒樋が無い場合、屋根面の雨水はそのまま外壁を流れ、地上に達した雨水は建物周囲の地面を水浸しにしてしまいます

屋根の軒先にある雨樋を、軒樋(のきどい)といいます。この軒樋が無い場合、屋根面の雨水はそのまま外壁を流れ、地上に達した雨水は建物周囲の地面を水浸しにしてしまいます。屋根面の汚れが外壁に流れ美観が損なわれるだけでなく、建物周囲に湿気がある状態は衛生的にもよくありません。

こうした状況を避けるために、雨樋には屋根面から地上まで「計画的に」雨水を排水する役割があります。

軒樋の詰まりは雨水の排水を妨げます。なぜ詰まりが起こるのでしょうか?詳しくはこちら▼

なぜ雨樋は詰まる?詰まるとどうなる?雨樋の詰まりの原因と対策

建物を「汚れ・腐食」から守る

雨樋には、建物の美観を保つだけでなく、建物自体の腐食を防ぐ役割もあります

雨樋には、建物の美観を保つだけでなく、建物自体の腐食を防ぐ役割もあります。軒樋で集められた屋根面の雨水は、外壁を這う「竪樋(たてどい)」内を流れて地上に排水されます。

この軒樋と竪樋を計画的に配置することで、屋根面の雨水が直接外壁に流れることなく、建物の美観を保つことが可能になります。さらに、竪樋から地上の側溝や雨水桝(うすいます)と呼ばれる排水設備を介して敷地外に排水し、建物の周囲から湿気を遠ざけることで、地面に近い「外装材」や構造体である「土台」を腐食から守ることができます。

このように、雨樋には建物の美観の維持だけでなく、建物の構造体を腐食から守る役割があり、建物を長く使用するうえで非常に重要な部位となっています。

建物を長持ちさせるには日常的な点検も大切です。詳しくはこちら▼

雨樋のベストな点検方法-雨樋掃除をかねて点検を

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